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文化財調査委員会が中間報告会

 妙成寺文化財調査委員会の中間報告会はこのほど、妙成寺で開かれ、中村利則委員長(京都造形芸術大教授)をはじめ、建築や庭園など5班の班長らが、今年度から本格的に始まった学術調査の進捗状況を説明しました。

 調査委員会名誉顧問の前田家18代当主の前田利祐氏、駒野日高貫首らが出席しました。

 中村委員長は、絵画で「鬼子母神十羅刹女画像」(元和7年・日條筆)など調査漏れのものを、新たに確認したことを説明しました。建築班長の麓和善名古屋工大大学院教授はこれまで本格的に行われていなかった五重塔の実測図を作成中としました。庭園班の森永壽久委員は書院に面した庭園を3D測量機器で測定し、実測図を作成中であることを紹介しました。埋蔵文化財班の横山方子委員は、妙成寺のルーツとされる本滝谷の測量調査の予定について、古文書班の宇佐美孝委員は様々な文献から建造物の造営・修復に関する史料をまとめて年表を作成していることをそれぞれ報告しました。