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越前ゆかりの鬼瓦で建立時期探る

妙成寺所蔵の「笏谷石」製鬼瓦を調査する坂井市教委の学芸員

 妙成寺では福井県坂井市教育委員会の協力で、足羽山産の「笏谷石(しゃくだにいし)」を素材に用いた寺所蔵の鬼瓦の調査に着手しました。鬼瓦5基は境内や蔵の中に安置されており、その製造年代を特定して建造物の建立時期を探ります。

 妙成寺を菩提寺とする加賀藩3代藩主・前田利常の生母・寿福院は、越前出身というのが通説になっています。建立当時の越前とのつながりを探りながら、寺の歴史的な価値を再認識し、石川県内初の建造物の国宝指定に向けた動きに弾みをつけます。