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妙成寺「客殿」、かつては大きさ1.6倍

旧客殿を復元した模型=羽咋市歴史民俗資料館

 妙成寺のかつての「客殿」は、現在に比べ約1.6倍の大きさだったことが羽咋市教育委員会の調査で分かりました。

 現在の客殿は江戸時代末ごろから明治時代にかけて旧客殿を解体・縮小して建て直され、かつては幅24.5m、奥行き18.3mと中世の北陸では珍しい大型方丈型建築だったとみられます。同市教委は調査結果を基に、復元模型を制作しました。

 調査と模型復元は、専門学校・職藝学院(富山市)の上野幸夫教授が古文書の古絵図などを基に進めました。現在の客殿の部材などを調べたところ、旧客殿から転用した跡が残っていることも確認しました。旧客殿について同教授は、現存すれば国宝級とも言うべき堂々たる建造物であると評価しています。