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「三堂並立」に特徴 市民公開講座で成果報告

国宝化への気運を高めた妙成寺の市民公開講座=コスモアイル羽咋

 妙成寺主催の羽咋市民公開講座「妙成寺の構成・その特色」は24日、コスモアイル羽咋で開かれ、約80人の参加者が同寺文化財調査委員会の3委員による調査報告を聴講しました。

 同寺の山川知則執事長が司会進行を務め、冒頭、山辺芳宣市長があいさつしました。この後、望月真澄身延山大学教授が「妙成寺の伽藍配置」、窪寺茂建築装飾技術史研究所長が「妙成寺諸堂の建築荘厳」、森永壽久石川県夕日寺健民自然園長が「妙成寺書院庭園調査から」と題して、それぞれ今年度の調査成果を報告しました。

 引き続き、参加者から質疑を受ける形で進められた意見交換会では、コーディネーターを務める同調査委委員長の中村利則京都造形芸術大学院客員教授が本堂と祖師堂、三光堂が横一線に並ぶ「三堂並立」が妙成寺の特徴であると強調し、「特色ある伽藍構成をはじめ、個々の装飾や彫刻をえぐり出し、国宝化を目指したい」と意欲を示しました。