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「客殿須弥壇の金具は桃山期の第1級品」

市民公開講座を開催しました

 市民公開講座「妙成寺の魅力2-妙成寺調査で分かってきたこと」が13日、客殿を会場に開かれました。会場には120人を超える市民らが訪れ、妙成寺の価値について理解を深めました。

 和歌山県文化財センター理事長の櫻井敏雄氏が基調講演し、久保智康京都国立博物館名誉館員、中尾堯立正大学名誉教授らが、妙成寺調査で分かったことなどを紹介しました。

 この中で、久保氏は、客殿須弥壇の金具が桃山時代に製作された、第1級品の金具であると紹介し、文化財に指定されることに期待を寄せました。

 久保氏は、桜を大ぶりに描いた意匠の中で、露と葉脈、枝分かれの節の精密な表現が桃山時代の作風であると解説しました。京都の寺院にもこれほど見事な金具は残っていないとの話でした。