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五重塔や庭園の実測図作成へ
文化財調査委員会が方針
妙成寺の文化財調査委員会は12月23日に事前準備会合を開き、委員らが来年4月からの本格調査に向けて研究テーマや今後の活動方針を協議しました。3年間にわたる学術調査の成果を上げるため、五重塔や庭園の実測図を作成し、寺に保存されている所蔵品を来年2月に再点検することを申し合わせました。
出席した委員ら約30人は建築、仏画、埋蔵文化財、庭園、古文書の5班に分かれて意見交換し、五重塔や本堂、祖師堂など重要文化財に指定されている建物10棟を視察しました。
建築班では、これまで作成された建物の修理報告書を文化庁などから収集しながら調査を進めることを決めました。五重塔については、約100年前の資料はあるものの、現時点では詳細な資料がないため、今回の調査に合わせ、実測図を作成することにしました。
庭園班では、崩れた部分の復元を進めるとともに、実測図の作成を行う方針です。
収蔵品の再点検は来年2月18、19日に実施します。それぞれ品の年代を特定するための手掛かりとし、新たな発見がないか確認する予定です。
調査は日蓮聖人の降誕八百年記念事業として実施されています。