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堂の内部も赤色系
妙成寺の本堂、三光堂、祖師堂の内部が過去、赤系統色に彩られていた可能性があることが、羽咋市と一般財団法人北國総合研究所(金沢市)の多面的調査で分かりました。これまでの調査では、三つの堂の外観から同じような色の痕跡が見つかっており、今後、寺全体が本来はどんな色で、どの時代に塗られたのかを明らかにすることも重要なこととなります。
調査は、天野山文化遺産研究所の山内章代表が行いました。本堂では内部の柱表面や柱周辺の板などに赤みを帯びた「ベンガラ色」の塗料跡が10カ所ほど確認され、三光堂、祖師堂でも同様に塗料の痕跡が見つかりました。
山内代表は「現在、白木である内観もベンガラ色だったとすれば、寺の印象は大きく変わる」と話し、さらに調査が必要であると指摘しています。