国重要文化財

五重塔じゅうのとう

北陸唯一の五重塔は高さ34.18メートル。

北陸唯一の五重塔は高さ34.18メートル。加賀藩3代藩主前田利常(としつね)の母・寿福院(じゅふくいん)願主(がんしゅ)となり越前北庄(えちぜんきたのしょう)の大工・坂上嘉紹(さかがみよしあき)らによって建てられたと伝わります。

屋根は五重塔としては珍しい薄い板を張り付けた「栩葺(とちぶき)」になっています。

屋根は五重塔としては珍しい薄い板を
張り付けた「栩葺(とちぶき)」になっています。

正面と左右の人口扉

中心の柱の直径約1メートルで、正面と左右の人口扉には人物、鳥獣、植物などの彫刻も施されています。

朱色や緑青(ろくしょう)で彩られていた跡

塔の部材をよく見ると、元来、朱色や緑青(ろくしょう)で彩られていた跡が残っています。

元和(げんな)4(1618)年の建立(こんりゅう)と「棟札(むなふだ)」に記されていますが、この「棟札」は一般的な棟札とは形状が異なるため、「塔を建てたことを書き残した案内板」ではないかと指摘する研究者もおり、建立年代が、元和4年より遡る可能性もあります。

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