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客殿きゃくでん

客殿
須弥壇に付けられた飾り金具

客殿は元和(げんな)2(1616)年の建立(こんりゅう) とされています。建物は新しくなっていますが、平成27(2015)年の調査によると、 須弥壇(しゅみだん)に付けられた飾り金具は桃山様式を色濃く残し、高度な彫金(ちょうきん)技法を用いた貴重な金具であることが確認されました。

確認された金具は須弥壇の左右と中央部に上下で8つある八双(はっそう)金具で、上部に桐唐草(きりからくさ)、下部に桜の図柄が描かれています。桐唐草は鋤彫(すきぼり)技法が用いられ、桜は表面いっぱいにはみ出すように掘り込まれるなど、桃山様式の特徴があり、慶長(けいちょう)末期から元和年間の作と考えられます。

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